社名を打つたびに変換候補を探す。「お世話になっております」を1日に何十回も打つ。変換ミスに気づかず送ってしまう。日本語の入力は、毎日の作業の中で思った以上に時間を使っています。
この記事では、Microsoftのサポートページをもとに、Microsoft IME(Windowsの日本語入力)の単語の登録、変換のキー、予測入力の候補の消し方、Windowsの音声入力を整理します。
単語を登録する
変換で一度に出にくい言葉や、毎日打つ定型文は、短い読みで登録しておくと速く打てます。
登録のしかた
Microsoftのサポートページによると、新しい単語は、次のどちらかの方法でIMEの辞書に追加できます。
- 画面右下のタスクバーにあるIMEのアイコン(「あ」や「A」の表示)を右クリックし、「単語の追加」を選ぶ
- Microsoft IMEの設定の「学習と辞書」から、ユーザー辞書ツールを開く
登録するとよい言葉
| 種類 | 例 | 読みの例 |
|---|---|---|
| 社名・取引先名 | 正式な会社名 | 略称や頭文字 |
| 人の名前 | 変換で出にくい名前 | 名字の読み |
| 製品名・部署名 | 社内で使う固有の名前 | 短い略称 |
| 定型文 | お世話になっております。 | おせ |
| メールアドレス・住所 | 会社の代表アドレス、所在地 | 短い読み |
読みは、ほかの言葉と重ならない、短いものにします。登録した言葉は、チームで一覧にして共有すると、表記もそろいます。
変換のキーを使う
カタカナや英数字への変換は、変換キーで候補を探すより、ファンクションキーのほうが速くなります。Microsoftのサポートページによると、入力中の文字列に対して次のキーが使えます。
| キー | 変換のしかた |
|---|---|
| F6 | ひらがなに変換する |
| F7 | 全角カタカナに変換する |
| F8 | 半角カタカナに変換する |
| F9 | 全角英数字に変換する |
| F10 | 半角英数字に変換する |
たとえば、日本語の入力のまま「mail」と打ってしまったときは、F10で半角英数字に直せます。
変換ミスを減らすこつ
- 長い文を一度に変換しない:区切りのよいところで変換すると、区切りの誤りによる変換ミスが減ります
- 送る前に読み返す:特に、人の名前、数字、日付は、変換ミスがあると相手に迷惑がかかります
- よく間違える言葉は登録する:同じ変換ミスを繰り返す言葉は、単語として登録します
予測入力の候補を整える
文字を打ち始めると、前に入力した言葉などが候補として表示されます(予測入力)。
- 候補を選ぶ:Tabキーや↓キーで候補の一覧に入り、数字キーやEnterキーで選びます
- 候補を消す:間違って覚えた候補は、選んだ状態でCtrl+Deleteキーを押すか、十字のアイコンを選ぶと削除できます。日付など、一部の候補は削除できません
予測入力の設定は、Microsoft IMEの設定の「全般」→「予測入力」で変えられます。ここにある提案サービスを有効にすると、入力した内容が暗号化されてMicrosoftに送られ、Bingからテキストの提案を受けるとされています。会社のパソコンでは、情報の取り扱いの決まりに合わせて設定を確かめます。
音声入力を使う
長い文章の下書きや、手が離せないときのメモには、音声入力も使えます。Microsoftのサポートページによると、Windowsの音声入力は次のように使います。
- 文字を入れたい欄にカーソルを置く
- Windowsキー+Hを押す
- 「聞き取り中…」の表示が出てから話す
- 止めるときは、「聞き取りを停止する」などと言うか、音声入力のメニューのマイクのボタンを押す
音声入力の設定では、話す内容に合わせて句読点を自動で入れる「自動句読点」などを選べます。
使う前に確かめること
- インターネットへの接続が必要:Windowsの音声入力は、Azure Speechサービスを使ったオンラインの音声認識です。話した内容は外部のサービスで処理されます
- 会社の決まりを確かめる:社外に出せない情報を話して入力してよいかは、会社の情報の取り扱いの決まりに従います
- 下書きとして使う:音声入力の文章は、聞き間違いや句読点の位置がずれることがあります。送る前に必ず読み返します
生成AIなど、外部のサービスに情報を入力するときの考え方は生成AIを仕事で使う前に確かめることにまとめています。
あわせて覚えたいショートカット
カーソル移動や範囲選択、コピーと貼り付けのショートカットはWindowsのショートカットキーにまとめています。単語の登録と組み合わせると、入力の手間がさらに減ります。
読み違えやすい点
- 単語の読みを長くする:読みが長いと、登録した効果が小さくなります
- 予測入力の誤りを放っておく:間違った候補が出続けます。Ctrl+Deleteで消します
- 音声入力の結果をそのまま送る:聞き間違いがあることがあります。読み返します
- 会社のパソコンで設定を確かめずに外部のサービスを使う:提案サービスや音声入力は、入力した内容が外部で処理されます
まとめ
- 社名や定型文は、IMEのアイコンの右クリックから「単語の追加」で、短い読みで登録する
- カタカナや英数字への変換は、F6〜F10のキーで直接変換する
- 間違って覚えた予測入力の候補は、Ctrl+Deleteで消す
- 音声入力はWindowsキー+H。オンラインの音声認識なので、会社の決まりを確かめて使い、送る前に読み返す



