パソコンが固まったら、まず Ctrl+Shift+Esc を押してタスク マネージャーを開き、「プロセス」の一覧で「応答なし」になっているアプリを選んで 「タスクを終了する」 を押します。これで、固まったアプリだけを止められます。ほかのアプリで保存していない作業は残ります。

タスク マネージャーすら開かないときは Ctrl+Alt+Delete、画面が真っ暗なら Windows+Ctrl+Shift+B を試します。電源ボタンの長押しは、どれも効かないときの最後の手段です。以下では、この順番の理由、キーボードから止める taskkill コマンド、止めたあとに Office の作業を取り戻す方法を、Microsoft の公式サポートの記載に沿って整理します。

まず試す手順(Windows 11・10)

軽い順に並べています。上から試し、効いたところで止めてください。

状態押すキー・操作失うもの
1 つのアプリだけ反応が遅い少し待つなし
アプリは前面にあるが反応しないAlt+F4(作業中のウィンドウを閉じる)保存していない変更(確認画面が出れば保存できる)
Alt+F4 でも閉じないCtrl+Shift+Esc → 「タスクを終了する」そのアプリの保存していない変更
タスク マネージャーが開かないCtrl+Alt+Delete → タスク マネージャー、またはサインアウト・再起動サインアウト・再起動なら開いている全アプリの保存していない変更
画面が真っ暗、何も映らないWindows+Ctrl+Shift+Bなし
どれも効かない電源ボタンの長押し開いている全アプリの保存していない変更

キーの働きは、Microsoft のサポート「Windows のキーボード ショートカット」に載っています。Ctrl+Shift+Esc は「タスク マネージャーを開きます」、Alt+F4 は「作業中のウィンドウを閉じます」、Windows+Ctrl+Shift+B は「画面が空白または黒いときにデバイスを起動します」と書かれています。

タスク マネージャーでアプリを止める手順

  1. Ctrl+Shift+Esc を同時に押す(タスクバーの何もないところを右クリックして「タスク マネージャー」を選んでも開けます)
  2. 小さな画面で開いたときは、下の 「詳細」 を押して全体を表示する
  3. 「プロセス」 の一覧で、状態に 「応答なし」 と出ているアプリを 1 回クリックして選ぶ
  4. 上部の 「タスクを終了する」 を押す(右クリックのメニューからも選べます。バージョンによって「タスクの終了」と表示されます)
  5. アプリが消えたら、右上の × でタスク マネージャーを閉じる

dynabook の公式サポート(Windows 11 の手順)も同じ流れで、「保存していないデータは消去されます」と注意書きを添えています。止める前に、ほかのアプリで開いているファイルを保存しておくと安全です。

「応答なし」が出ていないのに重い場合は、一覧の「CPU」や「メモリ」の列の見出しを押すと、使用率の高い順に並びます。極端に大きい数字のアプリがあれば、それが原因の候補です。

なぜ固まるのか

「固まる」には、実は 2 つの段階があります。

アプリだけが止まっている状態。 マウスは動くのに、特定のウィンドウだけが反応しない状態です。Microsoft Learn の「タスク マネージャーを使用したプロセスのトラブルシューティング」は、応答しないプロセスについて、ほかのプロセスが終わるのを待っているか、システムの資源(CPU やメモリなど)が空くのを待っている可能性があると説明しています。この場合は、そのアプリを止めれば、パソコン全体は元に戻ります。

Windows 全体が止まっている状態。 マウスも動かず、キーも効かない状態です。原因がアプリ 1 つではないので、タスク マネージャーで 1 つ止めても戻りません。サインアウト、再起動、電源の長押しと、止める範囲を広げていくことになります。

表の順番を守る理由はここにあります。止める範囲が広いほど、失う作業も増えます。 電源の長押しは、固まっていないアプリの保存していない作業まで道連れにします。最初から最後の手段を使うと、失わなくてよかった作業まで失います。

手が止まらない人のための taskkill

「パソコン タスクキル」で調べる方の多くは、このコマンドのことを指しています。taskkill は Windows に最初から入っているコマンドで、Microsoft Learn の「taskkill」のページに使い方が載っています。タスク マネージャーの画面が操作しにくいときや、同じアプリを何度も止めたいときに使えます。

  1. Windows+R で「ファイル名を指定して実行」を開く
  2. 次のように入力して OK を押す
taskkill /im notepad.exe

/im のあとに、止めたいアプリのイメージ名(タスク マネージャーの「詳細」タブに出る .exe で終わる名前)を書きます。上の例はメモ帳です。

付け足す指定意味(Microsoft Learn の説明)
/fプロセスを強制的に終了する
/t指定したプロセスと、それが起動した子プロセスをまとめて終了する
/fi "STATUS eq NOT RESPONDING"状態が「応答なし」のものだけに絞り込む

/f を付けないと、アプリに「閉じてください」と頼む形になり、アプリが応答していないと止まらないことがあります。固まったアプリを止めるときは taskkill /f /im アプリ名.exe の形にします。

/fi "STATUS eq NOT RESPONDING" を使うと、応答していないアプリがまとめて止まります。どれが止まるか事前に見えないので、慣れないうちはタスク マネージャーで 1 つずつ止めるほうが確実です。

止めたあとに作業を取り戻す

強制終了したアプリの、保存していない変更は原則として失われます。ただ、Office(Word・Excel・PowerPoint)には取り戻す仕組みが 2 つあります。

ドキュメントの回復。 Microsoft のサポートによると、Office のアプリが予期せず閉じた場合、次にそのアプリを開くと「ドキュメントの回復」が表示され、最後に保存した時点や、自動で保存された時点のファイルが並びます。強制終了のあとは、ほかの作業を始める前に、まずそのアプリを開き直してこの一覧を確かめてください。

自動回復と自動保存。 自動回復用のデータを保存する間隔は、「ファイル」→「オプション」→「保存」で分単位で決められます。Microsoft のサポートは、安全を優先するなら 5 分や 10 分のように小さい数字を、と案内しています。また、OneDrive や SharePoint に保存したファイルでは「自動保存」が既定で有効になり、変更がそのままクラウドに保存されます。

どちらも、手で保存する代わりにはなりません。Microsoft のサポートも、自動回復は保存の代わりではなく、こまめに保存するよう繰り返し書いています。区切りのたびに Ctrl+S を押す習慣が、いちばん確かな保険です。

実行時の落とし穴

名前に見覚えのないものを止めない。 「プロセス」の一覧の下のほうには、Windows 自身の動作に関わるものも並んでいます。止めてよいのは、自分が開いたアプリだと分かるものだけです。迷ったら止めずに再起動を選びます。

止める前に、動いているアプリで保存する。 1 つのアプリが固まっていても、ほかのアプリは動いていることが多いです。Alt+Tab で切り替えて、開いているファイルを先に保存します。タスク マネージャーでの操作を誤ったときの被害が小さくなります。

電源の長押しを最初に使わない。 表のとおり、失うものが最も多い手です。長押しの秒数は機種によって違うため、メーカーのサポートで確かめます。たとえば Microsoft は Surface について、Windows のロゴが再び表示されるまで(約 20 秒)電源ボタンを押し続ける方法を案内しています。

会社のパソコンの設定を自分で変えない。 タスク マネージャーが使えない、同じアプリが毎日固まる、といった状態は、個人の操作ではなく、パソコンの性能や組織の設定の問題であることが多いです。レジストリの書き換えのような対処は、Microsoft Learn も重大な問題を起こしうると警告しています。起きた日時とアプリ名を控えて担当者へ伝えるのが、結果として早く片付きます。伝え方の型はトラブルを報告するときの組み立て方にまとめています。

締め切りに響くなら、固まった時点で知らせる。 復旧に時間がかかりそうなときは、直してから報告するのではなく、影響が出ると分かった時点で一報を入れます。どの時点で出すかの決め方は報告が遅れる原因と、出す条件の決め方で扱っています。

保存先がデスクトップに散らばっていると、強制終了のあとに回復したファイルを探すのにも時間がかかります。置き場所の決め方はデスクトップのファイルを自動で片付ける方法を参照してください。業務効率・IT のほかの記事はこちらの一覧にあります。

まとめ

  • 固まったら Ctrl+Shift+Esc → 「応答なし」のアプリを選ぶ → 「タスクを終了する」
  • 閉じないときは Ctrl+Alt+Delete、画面が黒いときは Windows+Ctrl+Shift+B、電源の長押しは最後
  • キーボードで止めるなら taskkill /f /im アプリ名.exe
  • 強制終了のあとは、まず同じ Office アプリを開き直して「ドキュメントの回復」を確かめる
  • 繰り返すときは、日時とアプリ名を控えて社内の担当へ

参考資料